ジョブホッパーは、より良い条件の会社が見つかったら転職して年収を上げることができたり、煩わしい人間関係から解放されたりするといったメリットがあります。しかし、その一方でジョブホッパーにはいくつものデメリットがあるので注意が必要です。

まず、あまりにも転職回数が多いと、企業からの印象が悪くなってしまうということです。長く一つの場所に留まれない人とか、人間関係をうまく作れない人といった印象を持たれてしまうことが多いのです。そうなると、最初のうちはいいかもしれませんが、次第に転職しようと思っても受け入れてくれる企業がなくなってしまう可能性が高くなります。転職がうまく行かずに、不本意な状態で同じ会社に留まらざるを得ないという状況に置かれてしまうわけです。

また、スキルや実務経験をしっかりと蓄積できないというデメリットもあります。転職するたびに作業環境や業務内容が変わることが多いので、一つの仕事に専念して継続できないのです。結果として、特定の分野でのスキルを積み上げていくことができずに中途半端なスキルで終わってしまう恐れがあるのです。たとえ同じ仕事であっても、会社によってやり方やポリシーが違うものですから、しっかりとした技術が身に着けない恐れもあります。

さらに、気持ちの上でもマイナスとなりえます。気に入らなかったら転職すれば良いと考えてしまうので、仕事のモチベーションが高まらなかったり、良好な人間関係を築こうとしなくなってしまうのです。